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集まれ~子育てクライマー!                         byアラジンクライミング

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わたしの顛末羽鎌田裕子

子育て顛末レポート!

わたしの顛末 stars                                  by 羽鎌田 裕子

私たち夫婦はもともと、子供は絶対に欲しい~~というわけでもなく、ま、いなかったら2人で好きなことできるし、特に~、くらいに考えていたんです。それで、毎年ダンナの仕事の休みが長いのをいいことに、心の故郷(?)でもあるスペインやフランスによく出かけていました。そんな生活を続けていたある年、フランスはブリアンソンで、夫婦+赤ちゃん+夫婦どちらかのおかあさん(要するに赤ちゃんのおばあちゃん)が、岩場に来てたのです。夫婦が登ってる時には、おばあちゃんがベビーカーを押しながら赤ちゃんの様子を見ていて、こんな情景は日本の岩場では見たことがありませんでした。おばあちゃんと話をすると、赤ちゃんは4ヶ月で、キャンピングカーでバカンスを過ごしに4人で来ているとのこと。ベビーカーが岩場にあるというのも(フランスの岩場のアプローチは日本と比べてよいところが多いのも事実ですが)おばあちゃんが岩場に来て赤ちゃんの面倒をクライマーである娘?息子?夫婦の代わりにみているというのも、さすがはフランスだなぁ・・と感心しました。日本だとだいたいおばあちゃんは『岩場に赤ちゃんを連れて行くなんて!危険、危険!』と思ってる人が多いだろうし(少なくとも我家のジジババはそうでした)ましてや、一緒にキャンピングカーで寝泊りして、孫の面倒をみてくれるような話のわかるじーちゃん、ばーちゃんはそうはいないでしょう。私はそうなりたいけど。フランス人は外で生活するのが好きなようで、夏の食事は外のテーブルで食べるし、そこら中でピクニックをしています。

この家族を見て、『こんなもんなら(あんまり面倒じゃなさそう)、子供がいてもいいか。家族でこんなふうにクライミングやキャンプやらできたら楽しいかも。』って思ったわけです。それまでは子供とは、メチャクチャ手がかかる、わけのわからないもの、一緒にいたら自分の好きなことなんて全くできない!と考えていたんです。でもこのフランス人の家族を見てからは、なんだか子供がいるというのも、ごくごく自然なものと感じるようになったわけです。そんな心境の変化が体にも影響したのか、その冬に妊娠発覚。ダンナはちょっとショックだったみたいだけど、子供が生まれてからは、帝王切開+貧血+精神的に弱ってた私を一番精力的に助けてくれて、子供の面倒を見てくれたのは、彼自身でした。夜中に授乳したことのある(ミルクだったので)父親というのもあんまりいないでしょう。

話は前後しますが、私が出産したのは34歳の時で、”自然なお産”ちゅうものをを目指して(後悔しました。現代は現代風の方がよいのかも)、近所の助産院で産む予定が、おなかの子供が、普通は母親の背中のほうに顔を向けて丸まって出てくるのに、こやつは、おなかの方に顔を向けて、体を丸める状態ではなくそっくり返るようにして出ようとしたもんだから(胎勢異常というらしいです)、なかなか出てこれなくて、陣痛真っ最中に車で病院に運ばれ、帝王切開で出産したんです。おまけに車で5分の同じ市内の病院には拒否され、もちろん救急車も”お産は病気ではな~い!甘い甘い!”と言われダメ、・・で、3つ隣の町まで、高速に乗って連れて行かれました。その間中、ずっと陣痛、死ぬかと思いました。実際、これ以上時間が経ってたら、子宮が破裂していたかもしれない、なんて医者に言われてゾーとしました。
子供も、自分は出たいねんけど出られへんのよ・・と頬を骨盤にガンガン打ち付けていたらしく、しばらくは頬にあざが残ってました。

岩場デビュー(?)は、その当時でき始めた人工壁、長野市のアートウォールかな?寺島社長のT-ウォール1号店(狭山?今はその場所にない)初クライミングでは5.9が登れませんでした。腹筋に全然力が入りませんでした。自然の岩場はカサメリ沢か、奥多摩の白妙橋。たぶん2ヶ月くらいの時。自分自身はほとんど登れず、ひたすらビレイをしてました。でもまだ子供も寝るか泣くかくらいであんまり動かなかったので、落石に気をつければ置いておけばいいので、その点は楽。しんどいのは自分。寝不足がこんなにつらいもんだとは・・・。それもまだまだ続く、と思ったら。家の中はくしゃくしゃ、ご飯を作る気もおこらない、子供は泣くは、で、あ~産まなきゃよかった~なんて何度思ったことか。はい、正直なところ・・・。

そのうち子供も、わけのわからない猿状態から、少しずつ表情も出てきて、人間らしいかわいらしさも見え始め、その頃には子連れクライミングもだんだん慣れてきていて、出かける前日には、ミルクセット、着替え、クーハン、だっこひも(こんな名前だったかな?)おむつ、などなど準備もササッとできるようになりました。我家の必需品はおしゃぶり。これがあると必ず静かにしてました。ぐずぐずしだしたらこれを口に突っ込む。そのかわり、やめさせる時には苦労しましたけど。昨日久しぶりに子供が1歳の時の初・子連れ海外クライミングの写真を見たんですが、どの写真も口にはおしゃぶりが突っ込まれてました。もう一つ写真を見て思い出したのは、意外と子供は外で眠る、ということ。ザックの上やシートの上、はたまた岩に寄りかかってたりと、寝ている写真の多いこと。でも、でも、泣き喚く時も多いです・・・。泣き喚かれると、もうほんと、帰りたくなりますね。(続く)

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